フライト日記 2000年10月7日
(湯の岳ウィンドパーク)


 金曜の夜の天気図だと本流は北、PFかなぁと思いつつ寝る。
土曜朝6時に起きて天気予報をチェック、やっぱり北だ。 続いてCIS−1をチェック「北よりの東風3m」この時間にしては強い。 朝飯でも食べて様子を見ることにする。
 もう一度CIS−1をチェックすると「北よりの東風4m」になってる。 これでは飛べるのは夕方か.. 焦ってもしょうがないし眠かったので2度寝しようかと思い始めたとき..携帯が鳴った。
 「湯の岳行かない?」
 「北でも飛べるの?」
 「北にもテークオフあるらしい。行こうよ〜。」
 で、行ってきました。

 10時過ぎに現地着。
 校長さんの「入山あとでいいから、さあ、いきますよ。」で北側テークオフへ.. ランディング見てないのに..
 テークオフに着くと風がかなりある。コリャ無理じゃないかい?
 ランディングは一応見える。丁寧に説明してくれる。 ランディング周りの田んぼも稲刈ってあるとこはいいですよとのことで少し安心。 でも、この風で出てはたしてたどり着けるのだろうか?

 11時過ぎくらいに地元の方が出る。余り上がってはいない。
 何名か出たところでY家夫(B5)が出る。サーマル拾ってけっこう上げてる。 続いてY氏@K(バンディット)、Y家妻(B4)が出る。こちらはサーマル拾えなかったようだ。
 自分はどん尻で出る、ドキドキ..出るとやっぱり風が強い。 途中サーマルにも当たるがここで回して外したら届かなくなりそう.. 1本目だし、とにかくランディング近くまではぶっ飛ぶことに心に決める。
 半分以上を過ぎるまでは「とどくんかこれ」とかなり不安になったけど、 途中のサーマルをもらいながら高度を持ってランディング上空にこれた。 でも、ここからが正念場..自分の場合。
 何とかいい感じではいれたかと思ったら最後の最後でちょっと失速気味.. 前につんのめって膝ついておまけに地面に頭突きを食らわす.. ヘルメットはやっぱり大事でした。

 午後の部は1時過ぎから..
 でも風が変ってきて、サーマルも収まってしまったみたいでほぼぶっ飛び。 でもランディング近くになってから上げられる。 サーマルないし、アーベントとも思えないしなんだったんだろ。
 この時のランディングは安全には降りたけど、ターゲットからは遠かった..

 で、土曜の最終3本目はさらに風が落ちてきて完璧にぶっ飛び。 それはそれで別に良かったんだけど..
 ランディングアプローチ..今度こそはと途中までいい感じと思ってら..意外に延びる。 ランディングの次の田んぼにはなんか青いのが見える。 降りちゃならぬ。でも、もう切り返す高度はない。 それでもとにかく回避と、うに〜うに〜と..田んぼの直前、道路コンクリの手前に降りる。
 でもキャノピーの右翼1/4が歩道に、左翼1/4が田んぼに.. 「だいじょうぶですか〜」と地元の方がとんできた。 身体はだいじょうぶだけど..「ごめんなさい〜」、 校長先生はケガなきゃいいよといってくれたけど..

 またまた、やっちゃいました。さらにランディング恐怖症に拍車がかかる。 でも、まだ終わらなかった。

 地元の方は親切でした。 こんな自分にも優しく接してくれて感激です。 宿も押さえてもらい、美味しいものも紹介してくれて、これがもう感激モノ。

 明けて日曜、空はどんより曇り空。風向きもはっきりしない。 でも、10時過ぎくらいから南風になってきた。 で、またまたランディングを見ることなしに南側のテークオフへ。
 ここはランチャー台みたいになっててちょっとプレッシャーがある。 それに目の前の森がけっこう高い。出てずぶったりしたらだいじょうぶかとちょっと不安。
 でも、丁寧に説明してくれる。出て森を抜ければすぐにブルーシートが見える、 ランディングはズブルので余り手前で高度処理すると届かないよとのこと。
 風向きは大分サイドがかってきてる。

 久しぶりにスタチンしました。立ち上げるとキャノピーは横向いて端っこが捲れる。 で、4回目くらいで、もうこれがだめなら休憩とチャレンジ。
 OKと振り向いて2、3歩のところで右翼が潰れた感触、でももう止まれない。 (でも、ランチャーから落ちても止まるべきだったと飛んでから思った。下には網張ってあるし)
 出てすぐに直ったけど、問題は前の森をクリアできるか.. ナントカ抜けるとけっこうリフトがある。リフトを探しながら左右に振ってるとけっこう上がる。 あまり上げてないとき「西に行き過ぎですよ〜、戻ってきて〜」などと心配をかけながら..
 ランディングを探しながら飛ぶが良く分からない。これは誰か先に降りて欲しいとこだ。 まだテークオフのショック覚めやらず、機体の感覚もいまいちでサーマルに入っても回す決心がつかない。 それでも、けっこう上げられて、山のてっぺんは見れました。
 でも、ピッピピッピ行ってたバリオが沈黙.. なんか調子悪かったんだけど、また電源切れてる。 それなりに忙しいときあるのでブレーク離して電源いれ直す気はしない。
 そうこうしてるうちにちょっと下がってきたので、自分的には遊べたこともあり降りに入る。 でも、ランディング目印のブルーシートがやっぱり分からない。 校長先生に無線を入れる。なかなか通じなかったんだけど、無線の云うところをよくよく見ると.. 目の前にありました。
 既に白くなってしまったブルーシート.. ブルーシートという言葉に青い色ばかり探してて分からなかった。
 アプローチは慎重に届かなくならないようにと思ってたら..またまた最後で延びる。 今度はとにかくグリッと廻してハードランディングだろうかなんだろうが.. でも、回頭が悪い。目の前に川(側溝)らしきものが迫る。
 ナントカ手前に降りたもののキャノピーは生い茂った蔦の上で右翼半分が川の上に垂れ下がった状態。 しばらく格闘したけど蔦に絡まった部分がどうしても取れない。 しばらくして仲間や地元の方が手助けに来てくれて何とか回収、 キャノピーも見た目はだいじょうぶでした。 それにしても、もう情けないやら、恥ずかしいやら..

 昼飯食べてもう飛ばずに帰ろうとも思ってたけど、 仲間に「悪いイメージで終わらせちゃイケナイ」といわれ、 様子見ぃ見ぃ、仲間が降りたの確認してから出ることに。
 スタチン1回のあと、これが最後と立ち上げる。幸か不幸かうまくいって出る。 出るとひたすらシンク音。でも、目的はランディングだから別にいい。 アプローチは前にでないようにしたつもりだったけど、やっぱり最後で前に出てしまった。
 深めのターンでナントカぎりちょんランディング内へ.. 校長さんの無線「そのまま押さえて」でなんとか土手の5mくらい手前に降りる。
 まあ、なんともはや..最後の最後まで..いくら下手っつうてもねぇ。

 帰りには校長さんと硬い握手を交わし、ランディング再訓練強化月間に入ることを心に誓ったのでした。


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